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上達への指南
結城聡九段の「今年この一手」 読売新聞 2007/11/26掲載
(4)珍しい「韓国風」体当たり(寄稿連載)
 ◆名人戦リーグ (黒)七段・坂井秀至 (白)七段・黄翊祖

 坂井七段は佐藤直男先生門下で、僕の弟弟子になります。研究会も一緒にやっていて、いい刺激を受け、励みにもなっています。

 【局面図】 黒7の大ゲイマガケは、5年ほど前、小林光一九段との対局で僕がおそらく日本で初めて打った、と多少は自負しているものです。1988年版の高木祥一九段著「裏の裏定石必勝法」(土屋書店)の中で、高木九段が「この手は必ず将来、流行する」と書いているのを読んだ記憶がありまして。高木九段の先見の明に敬服させられます。
 黒17の二間開きに、白18といきなりつけたのが新手で、印象深かった手の一つです。日本で棋譜がある碁では、これが最初ではないでしょうか。
 白18に対し、張栩名人は素直に黒イと受け、白ロ以下、順に白ヘの挟みまでとなった実戦例があります。黒を低位に圧迫して白に不満はないでしょう。僕にはこの辛抱はとてもできそうにありません。

 【参考図】 白18に先立ち、白1とがっちり取り、黒2の開きと換わってから白3とつけるのは、黒4から10と変化されそうです。白11の取りには黒12とかかります。これは黒の足が速く、大半の棋士が黒を持ちたいというはずです。

 【実戦図】 黒19とはねて反発し、白20のコスミツケに黒21と下がったところで、白22は25と切るべきでした。

 【変化図】 黒2の当てから6までは必然で、白7に回ります。これなら実戦と比べて白Aの黒2子取りを省いて働いています。白も一局だったはずです。

 実戦図に戻って、黒23のアテコミが機敏でした。黒27のカカリに回られては、白は取り方が薄く、不満です。
 黒39の体当たりは韓国風で、日本の碁では珍しい、気合の入った一手といえるでしょう。坂井七段とはこれからもよき友人、ライバルとして競い合っていきたいものです。 (つづく)

●メモ● 結城九段は「横田(茂昭九段)研究会」に参加。5年前から続いており、清成哲也、倉橋正行、山田規三生九段、坂井秀至七段ら豪華メンバー。NHK方式で対局し結城九段が4連勝中。

【局面図】


【参考図】


【実戦図】


【変化図】
結城聡九段の「今年この一手」 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]