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上達への指南
結城聡九段の「今年この一手」 読売新聞 2007/12/17掲載
(7)趙十段の柔らかさに敬服(寄稿連載)
 ◆NHK杯戦決勝 (黒)十段・趙治勲 (白)九段・結城聡

 趙十段は51歳になってからも、全く衰えを見せません。20代、30代の棋士がタイトルを独占しそうな勢いの中で、ただ一人、タイトルを保持しています。先ごろ、何かの席で「まだまだ強くなりますよ」というような意味のことをいったと聞き、敬服させられました。その前向きな姿勢が気力を奮い立たせ、柔軟な発想を生んでいるのだと思います。今後もタイトル獲得数の記録を更新していくでしょう。僕も大台まで後15年、いよいよスパートをかけなければいけません。

 【局面図】 趙十段との対戦成績は8勝10敗です。この対局まで4連勝させてもらっていましたが、そう甘くはありません。白12と挟み返したのに対し、黒13のカドにはびっくりしました。ここでイのツケなら――。

 【変化図1】 白2と開きます。黒3に白4とこすみつけて白満足です。左辺△と▲の交換が黒の利かされになっています。こうは絶対に来ないと思っていました。
 また、黒1をAの二間開きには、白Bとかけ、黒C、白D、黒Eの次に、白は局面図、ロのカカリに回って十分打てそうです。

 【実戦図】 白14と気合で上を押しました。これでは、一瞬、黒15の押さえも頭の中をよぎりました。

 【変化図2】 黒2の押し上げから黒8の開きまでとなります。白が悪いというわけではないのですが、これが黒の注文と思い、相手の意中をいくのをきらったのです。

 実戦図に戻り、黒21までの進行をどう判断するかですが、黒がいいという棋士は少ないと思います。でも、この柔らかさが趙十段の強さの秘密かもしれません。この碁はまあまあ打てていたのに、終盤、コウ立ての具合を勘違いしていて、乱れてしまいました。
 来年は対局を最優先しながら、できるだけ多くの棋譜に目を通すつもりです。
(おわり)


●メモ● 8月1日付で入段した関西棋院の石井茜初段が11月22日、女流本因坊戦予選で浅野泰子二段に白番中押し勝ちし、公式戦デビューを飾った。埼玉県出身、25歳。関西棋院の女流棋士誕生は4年ぶり。

【局面図】


【変化図1】


【実戦図】

【変化図2】
結城聡九段の「今年この一手」 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]