棋聖戦
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上達への指南
小島高穂九段の「棋聖戦七番勝負 名場面ベスト8」 読売新聞 2006/05/08掲載
(1)趙、失着で攻め合い負け(寄稿連載)
 ◆第25期棋聖戦第5局 (白)棋聖・王立誠 (黒)九段・趙善津
  (選 小嶋高穂九段)

 棋聖戦は1977年の発足以来、30年の歴史を刻んできた。スタートと同時に始まった藤沢秀行九段の6連覇、小林光一九段の8連覇、趙治勲九段の通算8期獲得など、偉大な記録は今でも輝き続けているが、棋聖はまだ7人しか生まれていない。これは囲碁界の頂点に立つことがいかに難しいかを証明している。

 この欄で2002年1月から4月にかけて、第24期までの七番勝負の中から、「名場面ベスト10」を、小島高穂九段の選により掲載した。
 今回はそのPART2で、第25期から30期までの七番勝負の中から、「名場面ベスト8」をお届けする。前回と同様、盤側で数々の人間ドラマに立ち会ってきた小島九段に、「感動」「敬服」「驚き」といった個人の心情を基準に選局してもらった。名局を選んだものではない。

 第25期、挑戦者に名乗りを上げたのは31歳の趙善津九段。第4局まで2勝2敗。この第5局は王棋聖の一番苦しい碁だった。非勢の白が勝負手を連発し、右辺から中央にかけて双方の眼形のない大石が複雑にからみ合っている。
 △とコスミツケたのが名場面。
 この三十数手前、右上隅、▲の下がりが趙九段の失着。ここはイのハネでなければならなかった。次に黒ロと置いてコウだが、1手で解消できる本コウに対し、本譜は解消に2手かかる。これに気がついた趙九段は動揺したようだ。
 変化図、黒1と打てば19までの両コウとなって白がつぶれていた。
 実戦図、黒1が一手ばったりの敗着。白2とつがせては黒が攻め合い負けで、投了となってしまった。
 (赤松正弘)

●第25期棋聖戦七番勝負● 王棋聖の初防衛シリーズ。趙九段は挑戦者決定戦で淡路修三九段を下しての進出。2勝2敗のタイで迎えた第5局を制した王棋聖が、第6局も勝ち、4勝2敗で初防衛に成功した。

【名場面】


【変化図】


【実戦図】
「棋聖戦七番勝負 名場面ベスト8」 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) [ 『上達への指南』一覧はこちら → ]