棋聖戦
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上達への指南
小島高穂九段の「棋聖戦七番勝負 名場面ベスト8」 読売新聞 2006/05/22掲載
(3)封じ手の鼻ヅケが強手(寄稿連載)
 ◆第27期棋聖戦 第4局 (白)棋聖・王立誠 (黒)七段・山下敬吾
  (選 小嶋高穂九段)

 第27期の挑戦者は24歳の山下敬吾七段で、王立誠棋聖を4勝1敗で破り、史上最年少の棋聖位に就いた。同じ年、23歳の張栩八段が本因坊位、翌年には名人位と続けて奪取し、早くから待ち望まれていた世代交代が一気に加速した。羽根直樹棋聖(27)、高尾紳路本因坊(28)の誕生など、20代の若手が次々に3大タイトルを手中にした。彼らはいま四天王と呼ばれている。現在、40代のタイトル保持者は、趙治勲十段(49)と依田紀基碁聖(40)の2人だけである。
 さて、局面は上辺から中央にかけて、激しい競り合いが続いている。十数手前の、黒▲のツケコシから山下七段が剛腕を発揮した。黒1のマゲから3と鼻ヅケしたのが名場面。この3が封じ手で、検討陣の予想を超える強手だった。局後、山下七段は「変化はすべて読み切った、と思います」と自信を隠さなかったそうだ。
 王棋聖は実戦図、黒2の切りに白3とつけて変化した。だが、黒4と白4子を取られ、白5に黒6、白7に黒8と堅実に打たれては、なすすべがなくなった。形勢はすでに大差である。

 白3でAと逃げるのは、変化図、黒2以下、黒10まで一本道。白11、黒12を決めてから白13、15と出切っても、黒20となり、次に白A切りからのシチョウが悪い。実戦図の白3はそのシチョウアタリだった。王棋聖がポキッと折れたのは珍しい。
 小島九段「封じ手の後、王さんは生きた心地がしなかっただろう。王さんには申しわけないけど、山下さんの攻めの構想に感心したので、選ばせてもらった」
(赤松正弘)

●第27期棋聖戦● 24歳の山下敬吾七段(当時)が王立誠棋聖に挑戦、史上最年少の棋聖に。第1局の朝、整髪料で竜巻のように髪を立てたボンバーヘアで現れ、話題を呼んだ。

【名場面】


【実戦図】


【変化図】
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